55 雷火豊

雷鳴と稲光。知勇兼備の王者の速攻。春は短し、やるなら今のうち。高揚とと挫折、狂騒と破滅。その全てがホコリと気づくのは、筋肉痛を忘れたずっと後。

今だやれ。



卦辞

豊。
亨る。王之に假る。
憂うる勿れ。
日中に宜し。

ほう。
とおる。おうこれにいたる。
うれうるなかれ。
にっちゅうによろし。

順調に進む。王はその地位を確立する。
心配は要らない。
行動するなら明るいうちに。

旬は逃すな。

強運。万事順調に行く。スピードとプランニング。


爻辞


初爻

其の配主に遇う。
旬と雖も咎无し。
往きて尚ばるること有り。

そのはいしゅにあう。
ひとしといえどもとがなし。
ゆきてたっとばるることあり。

協力するべき相手に偶然会う。
相性は悪いが実力者同士が手を組むので咎められない。
進んで行けば尊ばれる。

仲間と進めば喜びがある。

仲間がいないんなら、勢いとノリで。

62 雷山小過


二爻

其の蔀を豊いにす。
日中斗を見る。
往きて疑疾を得。
孚有りて発若たれば吉。

そのほうをおおいにす。
にっちゅうとをみる。
ゆきてぎしつをう。
まことありてはつじゃくたればきち。

草むらに覆われて昼間なのに北斗七星が見える程暗い。
そのまま進んでも疑われる。
誠意を持って草むらを切り開いて行けば吉。

内面の充実。隠し事は無しで。

もっと明るい感じで。

34 雷天大壮


三爻

其の沛を豊いにす。
日中沫を見る。
其の右肱を折る。
咎无し。

そのはいをおおいにす。
にっちゅうまいをみる。
そのゆうほうをおる。
とがなし。

草が幕のように辺りを覆い、昼間なのに小さな星が見える。
右肘を折る。
咎められない。

見通しは悪い。慎重な行動を。

関わらなくて良い事には関わらない。

51 震爲雷


四爻

其の蔀を豊いにす。
日中斗を見る。
其の夷主に遇う。吉。

そのほうをおおいにす。
にっちゅうとをみる。
そのいしゅにあう。きち。

草むらに覆われて昼間なのに北斗七星が見える程暗い。
その暗さは自身の心の暗さ。
改心して自ら協力者に会いに行けば吉。

良くない事に巻き込まれそう。仲間を頼る。

自分の居場所を確信。

36 地火明夷


五爻

章を来たす。
慶誉有り。吉。

しょうをきたす。
けいよあり。きち。

力の弱い王が賢者を招き入れる。
慶びも誉れも得る。吉。

援助に期待。

とても強く援助を期待。

49 沢火革


上爻

其の屋を豊いにし、
其の家を蔀う。
其の戸を闚えば、
闃として其れ人无し。
三歳覿ず。凶。

そのおくをおおいにし、
そのいえをおおう。
そのとをうかがえば、
げきとしてそれひとなし。
さんさいみず。きょう。

かつて豊かだった大きな家。
今は草木が生い茂り、陽の光も当たらない。
入り口から中を覗いても誰も見当たらない。
三年経っても誰も出て来ない。凶。

衰運に向かう。色々と遅すぎたかも。

全てが遠くに見えるほどに。

30 離爲火


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