天上に火、つまり太陽。全てを有する中天の女王。高らかに笑ったり、儚げに泣いたり、全てに愛される囚われの偶像。
余裕でしょ。
卦辞
大有。元いに亨る。
たいゆう。おおいにとおる。
何事も順調に進む。
盛運の時。全ての事が順調だが慢心してはいけない。
心にゆとりを。人に持ち上げられて進む。
爻辞
初爻
害に交わる无し。咎に匪ず。
艱めば則ち咎无し。
がいにまじわるなし。とがにあらず。
なやめばすなわち とがなし。
害となるものには関わらない。
現状を守れば咎なし。
そもそもトラブルに近寄らない。
二爻
大車以て載す。
往く攸有り。咎无し。
たいしゃもってのす。
ゆくところあり。とがなし。
大きな車に荷物を沢山積んで進む。
咎められない。
堂々と、積極的に進む。
三爻
公用いて天子に亨す。
小人は克わず。
こう もちいて てんしにきょうす。
しょうじんはあたわず。
自分の財産や能力を君主や世の中の為に使う。
自分の損得ばかり考える小人には無理。
ボランティアや公共事業。
人の為に。自分の事は後回し。
四爻
其の彭たるに匪ざれば、咎无し。
そのほうたるにあらざれば、とがなし。
権力も実力もあるが、それを鼻にかけない。咎められない。
強運。順調だが周りへの気遣いも。
とびっきりの笑顔で。
五爻
厥の孚、交如、威如たれば、吉。
そのまこと、こうじょ、いじょたれば、きち。
大有の時を末永く保つ為、周囲の人間と交流を深め、優秀な人材を用いる。吉。
幸運に恵まれる。堂々と進む。人との協力が肝心。吉。
そして伝説へ。
上爻
天より之を祐く。
吉にして利ろしからざる无し。
てんよりこれをたすく。
きちにしてよろしからざるなし。
天の助けがある。吉。
良くないわけがない。
万事順調。なんでも思い通り。
今を楽しめ。