20 風地観

ふうちかん


風に揺れる木、地上より仰ぐ。観察、観測。木そのものに意味は無く、理そのものに意思は無く。


卦辞

観。盥いて薦めず。
孚有りて顒若たり。

かん。てあらいてすすめず。
まことありてぎょうじゃくたり。

神前で儀式を行う時は、手や体、心も清めて執り行う。
真心が込めてあればお供え物も豪華な飾りつけなどはいらない。


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運勢

下り坂の運気。精神面は良く、物質面は良くない。


願い事

功を焦らず自然に任せて努力。


金談

焦らずに時を待て。


恋愛

成立するも苦労多し。


開業

決心ついたら始めて吉。


転業

現状を守る。


就職

目上に依頼し時を待つ。


旅行

見合わす方が吉。


移転

なるべく現状を守る。


もつれ事

自分は手を引いて人に任せる。


病気・怪我

一進一退。気長に養生。


試験

成績は良くない。


人探し

数日中に帰らなければ遠方に行き帰らない。南の方角。


物探し

人手に渡るか埋もれて返って来ない。


吉方位

東南。および西南。


凶方位

東。および西北。


爻辞


初爻

童観。小人は咎无し。
君子は吝。

どうかん。しょうじんはとがなし。
くんしはりん。

子供のように視野が狭くて浅い。
凡人なら咎められないが、人の上に立つ者は恥をかく。

視野を広げてみる。

42 風雷益


二爻

闚い観る。女の貞に利ろし。

うかがいみる。じょのていによろし。

隙間からこっそりと外を覗き見る。
家を守る女性は正しいが、それが外で働く男性なら視野が狭い。

情報を集めて。堂々と一気に行動。

59 風水渙


三爻

我が生を観て進退す。

わがせいをみてしんたいす。

今までの自分を振り返り、進むか退くかを決める。

自分の行動を省みて進退を決める。

53 風山漸


四爻

国の光を観る。
用いて王の賓たるに利ろし。

くにのひかりをみる。
もちいておうのひんたるによろし。

その国で一番光り輝いている所を見る。
その優れた観察眼は王に賓客として扱われるほど。

物事は順調に進む。優れたものを観察し、取り入れる。

12 天地否


五爻

我が生を観る。君子は咎无し。

わがせいをみる。くんしはとがなし。

君主として自分の今までの行いを省みる。国家や民衆は君主の行いを反映するので、志が高ければ。

自分の行動を省みる。人から高評価を得る。

23 山地剝


上爻

其の生を観る。君子は咎无し。

そのせいをみる。くんしはとがなし。

最も高い立場から君主を観察する。
君主の志が高ければ、咎められない。

悩みが生まれる。一歩退いて観察する。

08 水地比