地上を走る河と川、そこで親しむ人と人。比しむ、親しむ、広がる、運ぶ。水場に集まる人々の、流れる水はその諸々を。
縁とか脈とか。
卦辞
比。吉。
筮に原ね、元永貞にして咎无し。
寧からざるもの方に来る。後夫は凶。
ひ。きち。
ぜいにたずね、げんえいていにしてとがなし。
やすからざるものまさにくる。こうふはきょう。
吉。人と親しむには、その人を占うくらい真剣に、慎重に付き合うこと。咎められない。
誠意をもって人と接しようとすれば、今まで親しくなかった人も仲良くしてくれる。
利益を求めて後からやって来る者は凶。
人間関係は良好。誰とでも分け隔てなく。
誰と誰が繋がってるかはわからないが。
爻辞
初爻
孚有りて之に比す。咎无し。
孚有りて缶に盈つれば、
終に来たりて他の吉有り。
まことありてこれにひす。とがなし。
まことありてふにみつれば、
ついにきたりてたのきちあり。
真心込めて人と親しむ。
器一杯の真心があれば、
最後は思いがけない吉運が舞い込む。
誠実に他人と接する。思いもよらないところで吉。
二爻
之に比するに内よりす。貞吉。
これにひするにうちよりす。ていきつ。
自分から進んで親しむ。吉。
一途で裏表のない行動。吉。
三爻
之に比するに人に匪ず。
これにひするにひとにあらず。
親しくなろうとする人が悪人。
人間関係に注意。足を引っ張られるかも。
四爻
外、之に比す。貞吉。
そと、これにひす。ていきつ。
外側の人と親しもうとする。吉。
積極的な行動が吉。
五爻
比を顕かにす。
王、三駆を用いて前禽を失う。
邑人誡めず。吉。
ひをあきらかにす。
おう、さんくをもちいてぜんきんをうしなう。
ゆうじんいましめず。きち。
比の道を明らかにする。
王が狩りをするとき獲物を
四方からでは無く三方から追い詰め、
空いてる一方から逃げた獲物は追わない。
そのことで民が苦しむ事は無い。吉。
寛大な態度が周囲の協力を得る。吉。欲張ってはいけない。
上爻
之に比するに首无し。凶。
これにひするに しゅなし。きょう。
親しくしようにも自分に人徳が無い。凶。
孤立。積極性が足りない。自分磨き。