13 天火同人

仲間がいれば。


上昇する天と、燃え上がる火。同じ性質、同じ行き先。


卦辞

同人野に于てす。亨る。
大川を渉るに利ろし。
君子の貞に利ろし。

どうじん やにおいてす。とおる。
たいせんをわたるによろし。
くんしのていによろし。

人と力を合わせて何かをする時は陰に隠れて行ってはならない。
開けた平野に同士を集めて意思を統一する。
それくらいの志があれば大河を渡るような大事を行ってもよい。

上昇運。共同事業に良し。


爻辞


初爻

同人門に于てす。咎无し。

どうじん もんにおいてす。とがなし。

同士を集めるためにはまず門を出なければならない。咎められない。

意識を外側に向ける。自ら進んで人と交わる。

33 天山遯


二爻

同人宗に于てす。吝。

どうじん そうにおいてす。りん。

身内や知り合いとだけで固まっていては恥をかく事に。

親しい仲間以外にも繋がりを持つ。

01 乾為天


三爻

戎を莽に伏せ、其の高陵に升る。
三歳不興らず。

つわものをくさむらにふせ、そのこうりょうにのぼる。
さんさいおこらず。

兵を草むらに隠れさせ、高い丘の上に登り敵の様子を伺うが、敵が強大なため、長い間攻め入る事が出来ない。

そのまま進んではいけない。情報が必要。

25 天雷无妄


四爻

其の墉に乗るも、攻むる克わず。吉。

そのかきにのるも、せむるあたわず。きち。

城壁に登って様子を伺うが、敵が強大なため攻め込む事を諦める。吉。

諦めが肝心。

37 風火家人


五爻

同人、先には号咷し後には笑う。
大師克ちて相遇う。

どうじん、さきにはごうとうし のちにはわらう。
たいしかちてあいあう。

最初は泣き叫び、最後には笑う。
大軍を率いて敵に打ち勝ち、会うべき人に会えたから。

諦めずに困難に打ち勝つ。目標は達成する。

30 離爲火


上爻

同人郊に于てす。悔无し。

どうじん こうにおいてす。くいなし。

誰もいない郊外。積極的に人とは交わらないが、余計なしがらみも無い。後悔は無い。

マイペースで。独りを満喫。

49 沢火革