
まず太極。(たいきょく)
易の世界観では全ての始まり。(他の天地創造の話と同じで本当は無から。)この世のあらゆるモノを内包してる。
宇宙の根元とか、カオス。コトコト煮込んだトロトロのシチュー。
あまりにもカオス過ぎだしスケールもデカすぎてこのままでは全く意味が分からない。
大きく二つに分ける。
陽(よう)と陰(いん)に。これが両義。(りょうぎ)

天と地、動と静、剛と柔、男と女、光と闇、凸と凹、0と1、+と-など。
陽が良いとか陰が悪いとかではなくて、お互いが存在することでお互いが成り立つ。コインの表と裏みたいに。ファイナルファンタジーⅢの光の戦士と闇の戦士みたいに。
陽と陰それぞれが二つに分かれて全部で四種類に。
これが四象。(ししょう)

更に細かくカテゴライズ。男ぽい女、女みたいな男。曇り空、ぬるま湯、半熟たまご。方角や時間・季節の流れも表現。
陽が段々強くなって行き、最大まで強まった陽(老陽)の中にまだわずかに陰が残っていて(少陰)、そのわずかな陰がまた段々強くなり、やがて最大の陰に(老陰)。その陰の中にもわずかな陽(少陽)が。それも段々最大の陽に向かう。後はグルグルとそれの繰り返し。
集大成。
四象の上に陽と陰を一段足して八卦。(はっけ)(はっか?どっちでもいい)またの名を小成卦(しょうせいけ)


森羅万象、万物、自然現象、世界、動植物の活動、人の活動、状態、感情を表現。時の移り変わりや因果関係、浮き沈み、サイクルとかパターンとか。
易に太極あり、これ両義を生じ、
両義は四象を生じ、四象は八卦を生ず。
八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず。
つってね。
ホントにコレが宇宙とか世界だったとして、オレ達人間もこの世界を構成する部品の一つでしかないとしたら、そのちっぽけな人間はどう存在していけば?
例えば人間が偶然だと思ってた事象が、世界にとっての必然で、偶然発現した事象の中にこそ世界の必然が潜んでいて、それを偶然引いてきた六十四種類の卦の一つですくい上げる事ができたんなら、トラブルの前兆に気付けるかもしれないし、あの日の高確率状態も見抜けたかもしれない。天の動向も把握できるかもしれないし、世の中の仕組みにも触れる事が出来るかもしれない。
大成卦(たいせいけ)。
八卦×八卦で六十四卦(ろくじゅうよんけ)

バーコードみたい。
易がバーコードで人間がバーコードリーダー。なんかSFチック。
誰だって他人の都合やら神の気まぐれやらに振り回されたくないし、自然災害やら戦争やら病気やらで死にたくないし、失いたくないしね。
何よりも自分の立ち位置が定まってれば目の前の物事ともちゃんと向き合えるしね。易とか占いだけの話じゃなくてね。
それはともかく地球が自転してるのも知らないし、太陽の周りを公転してるのも知らないのによくまあこんなこと思いついたな。昔の人すげえな。どんだけ空眺めてたんだよ。