04 山水蒙

山の麓の深い霧。何度も助けを叫んでも、こだまがジャマで答えは届かず。運良く登頂を成し遂げたとしても、見下ろす景色はやっぱり霧。

何も見えねえ。



卦辞

蒙。亨る。
我、童蒙を求めるに匪ず。
童蒙我を求む。
初噬は告ぐ。再三すれば瀆る。
瀆るれば則ち告げず。貞に利ろし。

もう。とおる。
われ、どうもうをもとめるにあらず。
どうもう われをもとむ。
しょぜいはつぐ。さいざんすればみだる。
みだるればすなわちつげず。ていによろし。

順調に進む。
自分から教え子を求めてはいけない。
相手から教えを乞いに来るのが理想。
占いは一度しか答えを告げない。何度も占えば乱れる。
乱れれば答えは出ない。正しい道を守る事。

先生と生徒の関係と、占いのルール。

悩みと不安から進展は見込めず。原因は多分勉強不足。専門家に相談してみよう。


爻辞

初爻

蒙を發く。
用って人を刑するに利ろし。
用って桎梏を説く。
以って往けば吝。

もうをひらく。
もってひとをけいするによろし。
もってしっこくをとく。
もってゆけばりん。

無知な教え子を教育する。
甘やかすと調子に乗るので厳しく指導する事。
余りにも行き過ぎた指導は自分が恥をかく事に。

五里霧中。楽な方に心が向く。最初が肝心。自分に厳しく。

41 山沢損


二爻

蒙を包ぬ吉。婦を納る吉。
子家を克す。

もうをかぬ きち。ふをいる きち。
こ いえをよくす。

無知な教え子を包容する。吉。成長して妻を迎え入れる。吉。その子供は家を治める。

世話役を引き受ける。迷っている人を導く立場。

将来の見通し。

23 山地剝


三爻

女を取るに用うる勿れ。
金夫を見て躬を有たず。
利ろしき攸无し。

じょをとるにもちうるなかれ。
きんぷをみてみをたもたず。 
よろしきところなし。

その女は娶ってはいけない。
金持ちの男に目がない。
全然良くない。

優柔不断で無節操になりがち。欲に走って泣きを見る。

18 山風蠱


四爻

蒙に困しむ。吝。

もうにくるしむ。りん。

自分の愚かさに苦しむ。恥をかく。

独りで苦しむよりは協力者を探す。

64 火水未済


五爻

童蒙。吉。

どうもう。きち。

自分の愚かさを受け入れて、教えを乞う。吉。

目上の人からのアドバイス。吉。

59 風水渙


上爻

蒙を撃つ。
寇を為すに利ろしからず。
寇を禦ぐに利ろし。

もうをうつ。
あだをなすによろしからず。
あだをふせぐによろし。

無知な教え子を厳しく指導する。
敵意を生み出すほどの厳しすぎる指導は良くない。
指導するよりは、世の中の悪から守る立場に。

向き合い方を変えてみる。

07地水師


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