22 山火賁

さんかひ


山に沈む太陽。つまり夕暮れ。飾る、彩る、染める、引き立てる。


卦辞

賁。亨る。
小しく往く攸有るに利ろし。

ひ。とおる。
すこしくゆくところあるによろし。

順調に進む。飾りは過ぎないように、人を引き立てるように。少しずつ目的に近づいていく。


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運勢

内容充実に向けて努力する。見かけ倒しにならないように、あまり遠くを見過ぎないように。


願い事

途中少し滞るが叶う。


金談

小金は入る。大金は望み薄。


恋愛

双方に心はあるが、不成立。


開業

油断しないように。


転業

転ずるもあまり満足出来ないかも。


就職

職は見つかる。良いか悪いかは別。


旅行

行かない方が吉。費用倒れになる。


移転

現状を守れば吉。


もつれ事

真心をもって解決。


病気・怪我

注意、警戒が必要。


試験

実力不足。方向性を変える。


人探し

誰かの世話になっている。南か東の方角。


物探し

返って来ない。


吉方位

南。および東。


凶方位

北。および東南。


爻辞


初爻

其の趾を賁る。車を舎て徒す。

そのあしをかざる。くるまをすてかちす。

車に乗らず。自分の足で歩いて行く。

ありのまま、自分のペースを乱さない。

52 艮爲山


二爻

其の須を賁る。

そのひげをかざる。

ヒゲでアゴを飾る。

誰かの引き立て役になってみる。

26 山天大畜


三爻

賁如。濡如。永貞にして吉。

ひじょ。じゅじょ。えいていにしてきち。

美しく飾り、瑞々しく潤う。これ以上の飾り付けは止めて、素材本来の魅力を引き立てる。吉。

実力が備わる。長所を活かして。吉。

27 山雷頤


四爻

賁如。皤如。白馬翰如。
寇するに匪ず婚媾せんとす。

ひじょ。はじょ。はくばかんじょ。
あだするにあらずこんこうせんとす。

飾り過ぎたから質素に戻す。
大事な人を飾り立てたいから白馬に乗って走る。
急いでいるのは敵対したからではなく、協力したいから。

一途に。自分よりも誰かの為に。良き協力者を探す。

30 離爲火


五爻

丘園を賁る。束帛戔戔。
吝なれども終に吉。

きゅうえんをかざる。そくはくせんせん。
りんなれどもついにきち。

丘や農園などを飾り、整える。
すぐに利益が出ない事で非難されるが、結果的には豊かになって吉。

外見を飾るよりも内面の充実を。

37 風火家人


上爻

白く賁る。咎无し。

しろくかざる。とがなし。

何も飾らない。咎められない。

質素倹約。万事消極的な行動。

36 地火明夷