易占いと、物語的日常と、カエルとガイコツ。あと飼い猫。

虚構の蛙。

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今年の冬は暖かい。庭の祖母のザクロの木の枝、カマキリの卵も例年よりも低い位置。この時期に雪が積もらないなら、年明けの一、二月もたかが知れてるだろう。

せっかく新調した冬タイヤ。
履いているだけ、すり減らすだけ。
早起きボヤいて、雪かきよりはね。


12月1日

姪が大学に合格する。
オレは学が無いからさ、おめでとう以外に伝える言葉も見当たらないが、これからは、今まで以上に色々あるけど、キミは人を大事にするから、多少失敗したってさ、割と結構何とかなるよ。(適当)


12月21日

今年の冬至占。勿論易者さんの猿真似のオレが占えるはずもなく、オレの場合は占いと言うよりも個人的な来年の抱負だ。

立てた卦は「兌為沢」

兌は沢。沢を含めた水が一箇所に溜まっている様子。水たまり、池、沼、湖、お風呂、プール、水の入ったコップとか。

しかしなんだ、去年は坎為水で、一昨年は水沢節だ。ずっと水っぽいなオレは。

どうやらオレは、ビショビショの実を食べた全身ビショビショ人間らしい。わからなくはないが。職歴的に。

兌は悦びとか少女とか口とかって意味がある。

つまり兌為沢は「めちゃくちゃ楽しそうにお喋りしてる二人の女の子」。のイメージ。遠くからなら微笑ましいが、近くにいたらやかましそうだ。

卦辞

兌。亨る。貞に利ろし。

だ。とおる。ていによろし。

なるほど。

喜ばしいのは結構だがな、あんまり調子に乗るんじゃないぜ。ってところか。

わかってる。(←わかってない)

なんか良い事がありそうな卦。羽目を外さなきゃ、大丈夫。オレは羽目を外さない事に定評があるから、大丈夫。

変爻は上爻。

引きて兌ぶ。

ひきてよろこぶ。

誰かを引き付けて悦びを得る。

誰かに引き付けられて悦びを得る。

自分の悦びの為に誰かを利用するようなら凶。

誰かの悦びに感化されて、自分の中に悦びを感じるなら吉。だそうだ。

兌為沢の上爻の爻辞は、諸説あって解釈が定まっていないのだそう。
確かに「引きて兌ぶ」じゃ何がなにやらわからない。
賢人達でも難解なのに、オレなんかもっとわからない。

でも、きっと、笑い合って楽しくお喋りしてる二人の女の子を見て、何を思い、感じ取るかって事なんだろうな。

自分にもそんな時があったなと懐かしんでみたり、儚くも強い青春の輝きに勇気づけられてみたり、その健康と若さを羨んでみたり、もっとこっちに向いて足上げてくんねえかなと凝視してみたり(罪)、オマエら口動かす前に手ぇ動かせと罵ってみたり(害)すんのかな。

吉凶や禍福はその先の話。

よろこびの卦の極は、読み手に結末を委ねてくるオープンエンデッドてわけだ。


年が変わる前に、忘れないうちに書いておきたい事があった。

今年、良い影響を受けた。

占い界の傾奇者こと「星マリアさん」が、御友人で広報漫画家の「泉麗香さん」と作り上げたnoteの有料マガジンだ。

「入門書の前の準備」と明記されてるだけあって、細かく、優しく、丁寧に噛み砕いて伝えてくれてる。オレでも読んでいて分からなくなるところが一つも無い。

これも星マリアさんの易者としての経験と知識と易に対する愛。
そして泉麗香さんの漫画家としての画力と表現力の成せる技だろうか。
でも一番は友情とか、互いの信頼関係とかだろうか。

この方、なんと四十年間も易者として鑑定と研究に人生を捧げてきたイーチン・マスターで、今は一線を退き唯一のお弟子さんに自身の易の全てを伝えてるとの事。

そんな易の鬼みたいな方が自身の集大成の一つとして友達と一緒に二人で漫画を作りたかった。

なんて、いくらなんでもロマンチック過ぎないか。
易に垣間見える血の通った人間の物語、易の変遷と根幹そのものじゃないか。

星降る夜の旅の果て、
星を写した泉のね、
ほとりに誰かの忘れ物、
笑う二人の少女の絵。

とかなんとか、危うく小話の一つでも作ってしまいそうになる。

でもこれは多分、全身ビショビショ人間のオレが作っても意味の無い事なのだろう。

顔も名前も経歴も晒さない、虚構の蛙が踏み込んでいい場所じゃないのだろう。

オレは割りと内向的だから(?)、率先して踏み込むような事は誰であって出来ないけれど、この作品から感じた熱を冷めないうちに何とか形に出来ないものかと思案中。

構想はあるが、妄想止まり。終わらせなきゃならない事もあるし、色々上達しなきゃならない事も多々ある。

やっぱりちょっと冷ました方がいいか。

来年は、この作品を始め、周りの方々が楽しそうに活動されてる姿を見て、自分のよろこびに感じられる年になったら良い。


12月28日

例年通り、有馬記念を外す。

例外無く、敗北から始まる。

オレらしい正月休みになって来たぜ。

「いい加減にしれ。」

12月29日

母親の誕プレを買いに隣町のショッピングモールへ。今年はまたメガネが欲しいみたいだ。何個買うんだ一体…。

オレは車の運転する時以外掛けないからメガネ界隈には詳しくないが、そんなに何個も必要なもんなの•́ω•̀)?

雑貨屋でお守り代わりに午の絵の描いてある小銭入れを買う。来年は午年だし、オレも午年だから。自分用にと思ったが、ふと思い立って母にあげる。母も午年だったから。

可愛ええ。

身内の幸不幸は自分の幸不幸だ。これは貴方が持っていた方が良い。

なんかツキを落とした気がするが、まあ、いいさ。


12月31日

大晦日。毎年家族で集まるが、兄貴の家でインフル発症。

ちと淋しいが、こればっかりはしょうがない。

一年が終わる。世界が終わるわけじゃないけど、
世界が始まる気のする夜だ。

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