
風任せ。オレ任せ。
卦辞
巽。
小しく亨る。
往く攸有るに利ろし。
大人を見るに利ろし。
そん。
すこしくとおる。
ゆくところあるによろし。
たいじんをみるによろし。
ちょっとした事なら順調に進む。
進めば目的も果たせる。
従順な姿勢で目上に従うのが良い。
柔軟であれ。
人の意見を重んじる。少しずつ良い方向に進む。
爻辞
初爻
進退す。
武人の貞に利ろし。
しんたいす。
ぶじんのていによろし。
進むか退くか迷う。
武人のように規律や命令に従うと良い。
基本に則る。
迷ったら多数派。
二爻
巽いて牀下に在り。
史巫を用う。
紛若たるも吉にして咎无し。
したがいてしょうかにあり。
しふをもちう。
ふんじゃくたるもきちにしてとがなし。
寝台の下に身を置くように低い姿勢で従う。
神に仕える者より教えを乞う。
面倒な事もあるが吉で咎められない。
人に従った方が良い。
絶対に従ったほうが良い。
三爻
頻りに巽う。吝。
しきりにしたがう。りん。
従ったほうが良いのは解っているが、素直になれない。恥をかく事に。
迷いがある。プライドは引っ込めておく。
分からないことは、教えてもらったほうが良い。
四爻
悔い亡ぶ。田して三品を獲。
くいほろぶ。かりしてさんぴんをう。
後悔は無くなる。
従うべき人物に従えたので、狩りで獲物を三匹も仕留める。
人に従い利益を得る。
へへっ、オヤビンに付いてきて良かったでヤンスよ。ていうキャラ。
五爻
貞なれば吉。悔い亡ぶ。
利ろしからざる无し。
初め无くして終わり有り。
庚に先だつ三日。
庚に後れること三日。
吉。
ていなればきち。くいほろぶ。
よろしからざるなし。
はじめなくしておわりあり。
こうにさきだつみっか。
こうにおくれることみっか。
きち。
与える指示は正しいので吉。
後悔も無い。
良くないわけが無い。
初めは上手く行かないかもしれないが、結果的には目的は果たせる。
指示を与える時は丁寧に、計画的に。吉。
トラブルをくぐり抜けて、段々と成功に向かう。
人を従える立場。柔軟さが強み。
上爻
巽いて牀下に在り。
其の資斧を喪う。
貞しけれども凶。
したがいてしょうかにあり。
そのしふをうしなう。
ただしけれどもきょう。
寝台の下に身を置くように低い姿勢で従う。
足元を見られて財産を失う。
従う事は正しいが、卑屈すぎる。凶。
凶。人に従い過ぎている。
従うべきは風。自分の心に吹く風。
風。自由で柔軟、日和見と低迷。応変と流動、それだけが風の秩序。非力だが決して壊れず、扱う事は出来ても縛る事は出来ず、今日も世界の輪郭を憂うようになぞる。
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