
駆け抜けろ今を。捨てちまえそれ以外を。
卦辞
豊。
亨る。王之に假る。
憂うる勿れ。
日中に宜し。
ほう。
とおる。おうこれにいたる。
うれうるなかれ。
にっちゅうによろし。
順調に進む。王はその地位を確立する。
心配は要らない。
行動するなら明るいうちに。
旬は逃すな。
強運。万事順調に行く。スピードとプランニング。
爻辞
初爻
其の配主に遇う。
旬と雖も咎无し。
往きて尚ばるること有り。
そのはいしゅにあう。
ひとしといえどもとがなし。
ゆきてたっとばるることあり。
協力するべき相手に偶然会う。
相性は悪いが実力者同士が手を組むので咎められない。
進んで行けば尊ばれる。
仲間と進めば喜びがある。
仲間がいないんなら、勢いとノリで。
二爻
其の蔀を豊いにす。
日中斗を見る。
往きて疑疾を得。
孚有りて発若たれば吉。
そのほうをおおいにす。
にっちゅうとをみる。
ゆきてぎしつをう。
まことありてはつじゃくたればきち。
草むらに覆われて昼間なのに北斗七星が見える程暗い。
そのまま進んでも疑われる。
誠意を持って草むらを切り開いて行けば吉。
内面の充実。隠し事は無しで。
もっと明るい感じで。
三爻
其の沛を豊いにす。
日中沫を見る。
其の右肱を折る。
咎无し。
そのはいをおおいにす。
にっちゅうまいをみる。
そのゆうほうをおる。
とがなし。
草が幕のように辺りを覆い、昼間なのに小さな星が見える。
右肘を折る。
咎められない。
見通しは悪い。慎重な行動を。
関わらなくて良い事には関わらない。
四爻
其の蔀を豊いにす。
日中斗を見る。
其の夷主に遇う。吉。
そのほうをおおいにす。
にっちゅうとをみる。
そのいしゅにあう。きち。
草むらに覆われて昼間なのに北斗七星が見える程暗い。
その暗さは自身の心の暗さ。
改心して自ら協力者に会いに行けば吉。
良くない事に巻き込まれそう。仲間を頼る。
自分の居場所を確信。
五爻
章を来たす。
慶誉有り。吉。
しょうをきたす。
けいよあり。きち。
力の弱い王が賢者を招き入れる。
慶びも誉れも得る。吉。
援助に期待。
とても強く援助を期待。
上爻
其の屋を豊いにし、
其の家を蔀う。
其の戸を闚えば、
闃として其れ人无し。
三歳覿ず。凶。
そのおくをおおいにし、
そのいえをおおう。
そのとをうかがえば、
げきとしてそれひとなし。
さんさいみず。きょう。
かつて豊かだった大きな家。
今は草木が生い茂り、陽の光も当たらない。
入り口から中を覗いても誰も見当たらない。
三年経っても誰も出て来ない。凶。
衰運に向かう。色々と遅すぎたかも。
全てが遠くに見えるほどに。
雷鳴と稲光。知勇兼備の王者の速攻。春は短し、やるなら今のうち。高揚とと挫折、狂騒と破滅。その全てがホコリと気づくのは、筋肉痛を忘れたずっと後。
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