
昔から、ずっと山。
卦辞
其の背に艮まり、其の身を獲ず。
其の庭に行きて其の人を見ず。
咎无し。
そのせにとどまり、そのみをえず。
そのにわにいきてそのひとをみず。
とがなし。
人体の中で一番動かない背中のように私欲を持たない。
人々の集まる庭に行っても人が目に入らない。
咎められない。
心がそこにとどまっていれば、どこに居たって、何してたって。
とどまる事。進んでも退いても意味は無い。
爻辞
初爻
其の趾に艮まる。咎无し。
永貞に利ろし。
そのあしにとどまる。とがなし。
えいていによろし。
足を止め、その場にとどまる。咎められない。その姿勢を末永く維持。
動かず静かに。
エキストラも良い。
二爻
其の腓に艮まる。
其の随うを拯わず。
其の心快からず。
そのこむらにとどまる。
そのしたがうをすくわず。
そのこころここちよからず。
ふくらはぎを止める。
なかなか言う事を聞いてくれず、不愉快な思いをする。
ふくらはぎは股や腰に連動して動く物なのでふくらはぎだけを止める事は出来ない。
主導権を奪われがち。思い切って意思表示を。
断固たる。
三爻
其の限に艮まる。
其の夤を列く。
厲うくして心を薫す。
そのげんにとどまる。
そのいんをさく。
あやうくしてこころをいぶす。
腰が止まる。
その状態で動こうとすれば背骨を傷める。
危険を感じて心も落ち着かない。
じっとしていること。
結局、足腰。
四爻
其の身に艮まる。咎无し。
そのみにとどまる。とがなし。
止まるところに身を止める。
咎められない。
興味のあるほうへ。
在るべきところに在るだけ。
居るべきじゃないところに居ないだけ。
五爻
其の輔に艮まる。
言うこと序有り。
悔い亡ぶ。
そのほにとどまる。
いうことじょあり。
くいほろぶ。
その口を止める。
必要以上に口は開かない。
後悔は無くなる。
口は災いの元。しっかりと順序立てて。
丁寧に、一貫性が必要。
上爻
艮まるに敦し。吉。
とどまるにあつし。きち。
止まる時にしっかりと止まる。吉。
自制心。何があっても動かない。
逆に動くときにはしっかりと動く。
はるか遠くに見える山々。動かず、変わらず、山以外にはならず。自分が誰かなんてどうでも良いし、人が自分をどう見てようがどうでも良い。
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