
升(チート)だけはするなよ。
卦辞
升。元いに亨る。
用て大人を見る。
恤うる勿れ。南征すれば吉。
しょう。おおいにとおる。
もってたいじんをみる。
うれうるなかれ。なんせいすればきち。
何事も思い通りに進む。
偉大な人物を見習うと良い。
心配はいらない。明るく穏やかな南に向かうと吉。
確かな土壌と、水と栄養。
上昇運。上に助けられて少しずつ進む。
爻辞
初爻
允に升る。大いに吉。
まことにのぼる。おおいにきち。
誠意を持ってのぼる。大吉。
誠実に進む。大吉。
立身出世の第一歩。
二爻
孚あれば乃ち禴を用うるに利ろし。
咎无し。
まことあればすなわちやくをもちうるによろし。
とがなし。
誠の心で上と通じているので、供物もささやかな物で良い。
咎められない。
好調。成功の兆し。礼儀と礼節。
上に可愛がられるおそれ。
三爻
虚邑に升る。
きょゆうにのぼる。
誰もいない村にのぼる。
先ずは行動。
誰にも邪魔されず、誰の手も借りず。
四爻
王用て岐山に亨す。
吉。咎无し。
おうもってきざんにきょうす。
きち。とがなし。
王は岐山を祀る。吉。咎められない。
殷の紂王(酒池肉林の人)に仕えていた頃の文王。
紂王に戦を仕掛ける事も出来たが、国や民の事を憂いて先祖を祀り、紂王の臣下である事を選んだ。
人に従い動く事。吉。
独断専行はしない事。足並みを揃えて。
五爻
貞にして吉。階に升る。
ていにしてきち。かいにのぼる。
階段を一段一段のぼるように着実に進めば吉。
上下関係は順調。吉。
王道。
上爻
冥升。息まざるの貞に利ろし。
めいしょう。やまざるのていによろし。
これ以上はのぼれない。進まない事。
これ以上進んではいけない。
実力以上に昇り進んでしまいそう。
地中に木の芽。未だ日の目は見ないが、着々と成長する可能性の芽。安からず雨と土、悪しからずアメとムチ。
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