
色んなモノが、色んなトコから。
卦辞
萃。亨る。
王有廟に假る。
大人を見るに利ろし。
亨る。貞に利ろし。
大牲を用いて吉。
往く攸有るに利ろし。
すい。とおる。
おうゆうびょうにいたる。
たいじんをみるによろし。
とおる。ていによろし。
たいせいをもちいてきち。
ゆくところあるによろし。
王は民の心を一つに集める為、先祖の霊を祀る。
民もそれを倣うと良い。
その正しい心があれば何事も順調に進む。
たくさんの供物を捧げ、盛大に行うのが吉。
目的は果たせる。
心を一つに。
人との交際は吉。人の集まるところへ。その為の出費も吉。
爻辞
初爻
孚有りて終えず。
乃ち乱れ乃ち萃る。
若し号えば一握笑いを為さん。
恤うる勿れ。往けば咎无し。
まことありておえず。
すなわちみだれすなわちあつまる。
もしよばえばいちあくわらいをなさん。
うれうるなかれ。ゆけばとがなし。
本当に向かうべき所は分かっているが、心に迷いがあって別の所に集まる。泣き叫び、悩みを伝えれば笑って手を差し伸べてくれる。心配はいらない。そのまま進んでも咎められない。
成長の時。目上の人に従えば吉。
人には寄り道も必要。
二爻
引かれて吉。咎无し。
孚あれば乃ち禴を用いて利ろし。
ひかれてきち。とがなし。
まことあればすなわちやくをもちいてよろし。
本来の集まる場所へ引かれて連れられて行く。
吉。咎められない。
誠意を持って心服すれば、供物は質素な物で良い。
人に従って吉。自分を見失わないように。
迷子の自分を迎えに来てくれている。
三爻
萃如。嗟如。利ろしき攸无し。
往けば咎无し。小なれば吝。
すいじょ。さじょ。よろしきところなし。
ゆけばとがなし。しょうなればりん。
集まるべき場所に行けない事を嘆き悲しむ。全然良くない。
向かえば咎められないが、小人はそれが出来ず恥をかく。
悩み、迷う。思い切って進む。
行くしか無いのは分かっているのに。
四爻
大なれば吉。咎无し。
だいなればきち。とがなし。
自分の下に人々が集まってくる。
人望があるなら吉。咎められない。
人が集まって喜ぶ。吉。
人々が勝手に集まって来てしまう。
五爻
有位に萃る。
咎无し。孚に匪ず。
元永貞なれば、悔い亡ぶ。
ゆういにあつまる。
とがなし。まことにあらず。
げんえいていなれば、くいほろぶ。
王の下に人々は集まる。咎められない。それが例え誠意の無い、地位や金の為に集まって来たとしても、王の尊厳を永く固く守っていれば、後悔は無くなる。
主導権は譲らない。
良いじゃないか、金や地位目当てで集まって来たって。
上爻
齎咨涕洟。无咎。
ししていい。とがなし。
集まりたい気持ちはあるのに孤立して嘆き悲しむ。
咎められない。
意思表示が大事。
感情的になったって良い。
流れる水の終着点。大きな大きな水たまり。人が集まり、言葉が集まり、物語が始まる。
コメントを残す