
食えるうちに食っとけ。
卦辞
頤。貞しければ吉。
頤を観て自ら口実を求む。
い。ただしければきち。
いをみてみずからこうじつをもとむ。
自分の身に吸収するものが正しいものなら吉。
自分に必要なものを選んで求める。
口は災いの元。会話でも、食事でも。
爻辞
初爻
爾の霊亀を舎て、
我を観て頤を朶る。凶。
なんじのれいきをすて、
われをみておとがいをたる。きょう。
貴重な占い用の亀を持ってるのに、それを捨てて他人の物を見て羨ましがる。凶。
他人の能力に嫉妬。自分の持ち味を活かして。
二爻
顛に頤う。
経に拂る丘において頤う。
征けば凶。
さかしまにやしなう。
つねにもとるおかにおいてやしなう。
いけばきょう。
自分より下の者に養われる。
縁のある者で仕方なく養われてるうちはまだいい。
無関係の者に養われに行くようなら凶。
人を当てにしない。独立心を養う。
三爻
頤いに拂る。貞くすれば凶。
十年用うる勿れ。
利ろしき攸无し。
やしないにもとる。かたくすればきょう。
じゅうねんもちうるなかれ。
よろしきところなし。
養われるにもほどがある。考えを改めなければ凶。
十年用いてはいけない。全然良くない。
簡単な方を選んで失敗するおそれ。反省が必要。身動きも出来なくなるし。
四爻
顛に頤う。吉。
虎視眈眈。其の欲逐逐。
咎无し。
さかしまにやしなう。きち。
こしたんたん。そのよくちくちく。
とがなし。
自分より立場が下で優秀な者に養ってもらう。吉。
虎が獲物を狙うように何かを得ようと様子を伺う。
そしてどこまでも追い求める。咎められない。
じっくりと腰を据えて。目下の人間から色々吸収。
五爻
経に拂る。貞に居るに吉。
大川を渉る可からず。
つねにもとる。ていにおるにきち。
たいせんをわたるべからず。
君主の身でありながら民を養う力が無い。
身の程をわきまえて本来の立場に戻れば吉。
実力不足なので今は大きな事をするべきではない。
努力する他ない現状。
上爻
由りて頤う。厲うけれども吉。
大川を渉るに利ろし。
よりてやしなう。あやうけれどもきち。
たいせんをわたるによろし。
本来は君主に養われるべき人々がすでに引退した先代の元に集まってくる。
本当は良くない事だが、賢い先代は養えるだけの財産を残していたので吉。
大きな事をしても良い。
人望を得るが担がれるおそれ。
不動の山と轟く雷鳴。上顎と下顎。口に出来ること全て。肉も、野菜も、知識も過去も、全部丸呑み、丸かじり。
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