
ちゃんと見えてるぞ。
卦辞
観。盥いて薦めず。
孚有りて顒若たり。
かん。てあらいてすすめず。
まことありてぎょうじゃくたり。
神前で儀式を行う時は、手や体、心も清めて執り行う。
真心が込めてあればお供え物も質素で、豪華な飾りつけなどもいらない。
下り坂の運気。精神面は良く、物質面は良くない。
厳かに、慎ましく。
爻辞
初爻
童観。小人は咎无し。
君子は吝。
どうかん。しょうじんはとがなし。
くんしはりん。
子供のように視野が狭くて浅い。
凡人なら咎められないが、人の上に立つ者は恥をかく。
視野を広げてみる。
二爻
闚い観る。女の貞に利ろし。
うかがいみる。じょのていによろし。
隙間からこっそりと外を覗き見る。
家を守る女性は正しいが、それが外で働く男性なら視野が狭い。
情報を収集。動く時は一気に。
その時々でね、男とか女とかじゃなくてね。
三爻
我が生を観て進退す。
わがせいをみてしんたいす。
今までの自分を振り返り、進むか退くかを決める。
自分の行動を省みて進退を決める。
過去の自分にヒントが。
四爻
国の光を観る。
用いて王の賓たるに利ろし。
くにのひかりをみる。
もちいておうのひんたるによろし。
その国で一番光り輝いている所を見る。
その優れた観察眼は王に賓客として扱われるほど。
物事は順調に進む。優れたものを観察し、取り入れる。
観光の語源。
五爻
我が生を観る。君子は咎无し。
わがせいをみる。くんしはとがなし。
君主として自分の今までの行いを省みる。国家や民衆は君主の行いを反映するので、志が高ければ咎められない。
自分の行動を省みる。人から高評価を得る。
人に影響も与える。
上爻
其の生を観る。君子は咎无し。
そのせいをみる。くんしはとがなし。
最も高い立場から君主を観察する。
君主の志が高ければ、咎められない。
悩みが生まれる。一歩退いて観察する。
俯瞰してみる。
風に揺れる木、地上から仰ぐ。観察、観測、それ以外目に入らず。木そのものに意味は無く、理そのものに意思は無く。
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