地上に春が訪れる。よろこぶ為に予める。備えあれば憂い無し、アリとキリギリスの話。
明日が来る前に。
卦辞
予。候を建て師を行るに利ろし。
よ。こうをたて しをやるによろし。
喜び楽しんでいられる平穏な時にこそ、各地に諸侯を建て、軍備を整えなければならない。
段取りと根回し。全て抜かりなく。
爻辞
初爻
鳴予。凶。
めいよ。きょう。
まだ未熟なのに背伸びして楽しもうとする。凶。
時期尚早。分不相応。
やることをやってから。
二爻
石に介す。日を終えず。貞吉。
いしにかいす。ひをおえず。ていきつ。
快楽に溺れないよう、石のように固く身を守る。
一日が終わる前に良きところで引き上げる。
吉。
身を固く保つ。何事も早期解決が吉。
明日に持ち越さない。
三爻
盱て予しむ。
悔ゆること遅ければ悔い有り。
みあげてたのしむ。
くゆることおそければくいあり。
上に憧れて楽しもうとする。
気付くのが遅ければ後悔する。
高望みしがち。
四爻
由りて予しむ。大いに得る有り。
疑う勿れ。朋盍簪る。
よりてたのしむ。おおいにうるあり。
うたがうなかれ。とも あいあつまる。
みんな集まって楽しむ。
大いに得るものがある。
自分の人望を疑ってはならない。
その立ち振る舞いに同志が集まってくる。
努力の成果あり。みんなで楽しむ。
五爻
貞疾、恒に死せず。
ていしつ。つねにしせず。
力不足で人を楽しませることが出来ない。
自覚があれば自分を失うことは無い。
人間関係に注意。今は控えめに。
上爻
冥予。成れども渝り有れば咎无し。
めいよ。なれどもかわりあれば とがなし。
快楽に溺れ過ぎてお先真っ暗。
心を入れ替えれば咎められない。
このままだと身を滅ぼす。
朝起きれなくなっちゃう。